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高熱の中で見た光景

1
熱を出した。
ずいぶんな高熱で意識は朦朧として、
久しぶりに「やばいな」と思いながら
床に伏せっていた。

高熱にうなされると、
現実と妄想の区別もつかなくなってくる。
さまざまなイメージが脳裏に浮かんでは消える。
意識がさまよっていると、ふいに
誰かの視界が自分の脳内に見えて、
まるでどこかにテレポーテーションしたみたいだ。

この景色は見たことがあるぞ。
あぁ、ここは吉祥寺だな…。
間違いない。
建物の形がもやもやと見える。
大勢の人々が行きかうのが見える。
人はみな、色のカタマリが移動しているみたいだ。
サーモグラフィー画像が動いているように見える。

「あぁ、人間ってやっぱ熱量のカタマリなんだな」
なんて思いながら、目の前の景色を見ているのは、
自分の彼女じゃないか?とピンときた。
オレは、彼女の視界を同時に見ているのか。
…となりに誰かいる。
彼女が話しかけている。
あぁ、こいつは知ってるぞ、
友達の森山君だ。

彼女は今、吉祥寺で森山君と歩いている。

それを確かめるために携帯を取った。
彼女に電話する。
彼女が電話に出た。
「今、吉祥寺?」
「そうだけど、どうしてわかったの?」
「森山君、いる?」
「いるよー」

こんな不思議な体験もあるんだな。
意識の奥底には、
不思議な世界が展開している。

説明はつかないし、
自分でコントロールもできないが、
こんな高熱にうかされている今だから、
体験できることがある。

彼女の視界に入った時、
人間がサーモグラフィーみたいに見えた。
人によって赤い部分が乏しい熱量の少ない人や、
ゴウゴウと輝くような人やいろいろいたのが興味深い。
「あぁ、そうなのか」と、
何かがわかったような気持ちになるのは、悪くない体験だ。

熱が出ていて苦しいが、この体験は興味深い。
まだ、その先に何かがあるのだろうか、
オレは意識を集中させ、その先へと行ってみることにした。

たくさんのサーモグラフィー人間が居るのが見える。
みんな自分の知っている人たちだ。
ものすごく頭部が大きく輝いているのがひとりいる。
目立っている。
あれは、友達の木村君だ。
何か強いパワーを感じる。

不思議な光景だ。

熱も下がって、身体も戻った。
高熱の中で体験したことは、よく覚えているが、
もう、あの世界とチャンネルを合わせることはできないだろう。
自分では、わからない。
同じ光景を、自分の意思では見ることが出来ない。
霊感っていっても、そんなもんだ。

木村君と話す機会があったので、
「オマエ、近いうちにいいことあるよ」と
言っておいた。
あの素晴らしい輝き方は、きっとそうだろうと、
自分なりの確信があった。

しばらくして、
アーチストの木村君は、
すごい賞を獲って有名になった。

イレーヌ * 超常現象(取材編) * 14:29 * - * - * - -
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